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手編みマフラーのエピソード

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冬の定番プレゼント

女性が恋人に贈る手作りのプレゼントといえば、まっさきに思い浮かぶのはマフラーでしょう。毛糸だけで作ることができるうえ、他の編み物に比べて比較的簡単で、しかも冬場にマフラーは大変重宝しますから、贈り物としては最適です。
しかし、男性からしてみると、相思相愛の関係でない限り、手作りのマフラーをもらうのは少し気まずいもの。まして編み物に慣れていない人が作ったマフラーは、見栄えがあまりよくなく、身につけるのがためらわれるという場合もあるでしょう。せっかく時間をかけて編み上げたマフラーも、使ってもらえなければ意味がありません。以下に2つの失敗例を紹介しておきますので、プレゼントを贈ったりもらったりする場合の参考にしてください。

A子さんの場合

A子さんは、手先の器用さには自信がありました。家庭科の成績はいつも5段階評価の5でしたし、棒編みもすぐにマスターしました。
中学3年生のとき、彼女は、同じクラスの男子に片思いをしていました。なんとかして思いを告白したいと悩んでいるとき、バレンタインの季節が近づいてきました。
「手編みのマフラーで告白しよう」
そう決めたA子さんは、毛糸選びからはじめました。毛糸屋さんにはたくさんの色や素材の商品がありますが、おしゃれで暖かそうなものがよいと考え、悩みに悩んだ末、モヘアの毛糸を選ぶことにしました。色は白。清潔そうな彼に白はぴったりだと思ったのです。
モヘアは毛足が長く、初心者には扱いにくい毛糸なのですが、生来器用なA子さんは上手に編み上げていきました。製作にかかった時間は約1ヶ月。はじめて編んだにしては驚異的な短時間といっていいでしょう。しかしできあがったマフラーを見て、A子さんは愕然。編み上がったところから順番に埃を吸ったらしく、両端の色合いがほんの少し違ったのです。しかしそれでもめげず、一度手洗いをしてからプレゼントしたA子さん、彼も喜んでくれて、告白は無事成功したそうです。ところが、彼がそのマフラーをする姿を見ることはできませんでした。聞いてみると、「静電気でパチパチいうのでつけていられない」とのこと。モヘアの毛糸とは、本来アンゴラ山羊の毛でできたものを指しますが、最近では光沢があって長めの毛糸全般を指します。色合いだけを重視して、うっかり化繊のモヘアを選んでしまったのが静電気の原因でした。幸い、A子さんと彼の関係はそれからも良好でしたが、彼女が彼のためにマフラーを編むことは、その後一度もなかったそうです。

マフラーを編むときは、色と素材を吟味するのが大切だということがよくわかりますね。

B君の場合

B君は恋人にクリスマスプレゼントの希望を聞かれて、手編みマフラーをリクエストしました。軽い気持ちだったのですが、残念ながら彼女は非常に不器用だったのです。
編み棒や毛糸と長い間格闘したあげく、クリスマスになってもマフラーはできあがりませんでした。そのことがきっかけで、彼女とB君の仲もなんとなくぎくしゃくしたものになってしまったそうです。

プレゼントに手編みのマフラーをリクエストする場合は、相手の適正を考えなくてはいけません。マフラーは編み物としては簡単な部類に入りますが、短期間で作れるものではありません。編み物が苦手な人ならなおさら時間がかかります。もちろん、できあがったマフラーをもらったときに、それがもし自分の好みや希望と違っても文句をいわないのが礼儀。苦労して作ったマフラーをプレゼントして文句をいわれたら、だれだって傷ついてしまいます。

 

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